お久しぶりです、クロです。
2020年もあっという間でしたが、僕にとってはかなりかなり濃い1年になりました。その振り返りをしていこうと思います。
今年の最初に肝臓のMRIと手術
僕の2020年はMRIから始まった。肝臓の腫瘍をとっておこうという話だった。ただその前提条件として肝臓に腫瘍が散らばっていないことだった。
そのための肝臓の詳しい検査をした。
結果は以前のブログでも書いた通り、肝臓には3㎝ほどの腫瘍が1つあるだけだった。
手術が決まった。人生で2回目の大きな手術。
10時間以上におよぶ手術だった。特に問題なく手術を終えることができた。手術、入院に関わってくださったみなさんありがとうございました。
24歳を迎えることができたこと
僕は最初の手術(横行結腸腫瘍の切除)をする前に実は余命が言われていたらしい。
何となく自分でもわかっていたけど、まさか半年から1年だったなんて。これはあくまでも手術をしなかった場合なんだけど笑
手術をしなければ24歳を迎えることができなかったし、無事に迎えられてよかった。
全然余命とかあてにしてないし、長生きすると決めているから大丈夫。
誕生日に親友と少年野球の頃のコーチがサプライズでケーキとプレゼントを持ってきてくれた。
本当に最高の24歳のスタートを切ることができました。ありがとう。
人生の終わりを感じた瞬間
2月末の手術が終わったあとにリンパ転移が見つかった。おかしいじゃんか。手術したら当然良くなると思っていた僕にとってはかなり残酷な知らせだった。
さらに追い討ちをかけるように、以前まで使っていた抗がん剤が画像での判断になるがあまり上手く効いていなかったのだ。
今使える抗がん剤のなかで1番強いものを使っていたので絶望を感じずにはいられなかった。
今思うと24歳で1番苦しかったのはこの時だった。
闘う決意をした瞬間
多分僕の強い意志で闘うことを決めたのはこれが初めてだった。
次の手術は成果が見られるかわからない。しかもやるリスクのが高いかもしれないとまで言われていた。
だけど僕は「生きる」と決めた。
この力は、きっと周りの応援があったから。いろんな人の助けをかりながら、僕は決めたんだ。
2020年2回目の手術
腎臓の近くのリンパ節腫瘍の切除だった。
前回の肝臓の手術は腹腔鏡だったが、今回は2度目の開腹手術となった。
術後は対してきつくなかった。というかそれまでの決断が苦しくて厳しいものだったからだろう。
リンパ転移の増大
膵臓近くと肝臓下にリンパ節が認められた。
ただ、これが全て悪性のものかどうかわからない。前回(7月のリンパ節切除)の手術のあとの病理検査では一部は死滅していたし、悪性でないものもあったとのことだった。
ゼローダが効かなくてロンサーフを使うことになった。
だけど気落ちはしていない。もっと辛い思いや経験をしてきた。だから今回も乗り越えられる自信がある。
体調を崩した秋
がんを患ってから初めて体調を崩した。
死にそうなほどお腹が痛いし、痛くて寝ても起きてしまう。
これほどまでにきついのか、少しだけ弱音を吐いてしまった。ちょっとやばいと思ってしまった。
だけど、これも良い経験だと捉えることができた。
日商簿記2級を合格
11月に日商簿記2級を受験した。
8月くらいから本格的にやった。抗がん剤がゼローダで吐き気がなかったから勉強はそれなりにできた。だけど、ちょっとした胃のむかつきや倦怠感が集中力を削いでいった。
大学の授業で受けたことがあった内容だったけどすっかり忘れていた。日々コツコツとやっていくと受験前にこれなら合格圏内だというところまで詰めることができた。
見事合格した。
来年はもっといろんな勉強をやっていこうと思う。
2020年も生き抜いたこと
2020年、誰よりもとは言い過ぎかもしれないが、本当に密度の濃い1年を過ごしてきた。多分1996年生まれの中では数%に入るくらい苦しい思いをしてきた。
だけど、生きてきた。これからも生きていく。
感謝の手紙
僕は2020年、2019年よりも更に多くの方から応援していただいた。
Twitterで繋がった方、友達、後輩、先輩、恩師、医療従事者の方、家族。
本当にありがとうございました。
多くの闘う仲間が旅立っていった。だけどその人たちの分まで僕は生きていきます。
会ったことのない友達の友達にも応援してもらえて僕は幸せ者です。
「感謝」
ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。