24歳を目前にして
23歳を終えて 僕は22歳と11ヶ月でがんが発覚した。23歳を迎える直前だった。 僕は一年浪人させてもらっていたので丁度就職活動の真っ只中だった。23歳という歳がいかに試練に満ちた歳になるのか容易に想像できた。 手術。抗がん剤。どれも僕にとって初めての経験で、テレビの中の世界の出来事なのではないかと思っていた。 1回目のが終わり抗がん剤ってそんなにきつくない。そんな馬鹿げだ思考をしてしまったのが間違いで、相当きつい抗がん剤の日々の始まりだった。 やりたくない、病院 ...
お守りが僕を強くする
自分ではどうにもできない 僕たちステージ4のガン患者にとってガンを完全撲滅は基本的に望むことはできない。抗がん剤でガンを小さくすることはできるかもしれないが、抗がん剤だけでは完全に消え去る可能性は限りなく低い。 サプリメントや健康食品を活用したからといって治る見込みもない。それでも生きていきたい。 僕は自分の免疫を高めることを心がけているが、1年間の闘病生活を終えてみて抗がん剤は効いているものの増大している部分や新たに転移がはっきりする部分が出てきている。 自分の ...
砂糖が不味く感じる
大好きだったスナック菓子 僕は昔からスナック菓子や駄菓子が大好きだった。それもそのはず、僕の祖父母が駄菓子屋をやっていたからだ。 特に大好きだったのは 「ガブリチュウ」 「ブラックサンダー」 「おやつスルメ」 「10円ガム」 「タラタラしてんじゃねーよ」 「チップスター(コンソメ)」 「チョコチップクッキー」 他にも大好きな駄菓子はあったけど、ここら辺が特に大好きだった。 小学校の頃から、学校終わりに家に帰ってはおやつ。友達の家に遊びにいくのに持っていくおやつ。選 ...
民間療法の選択をやめた理由
糖質制限。 病気になって僕は色々ながんに効くと言われた民間療法を調べた。するとたくさんの民間療法が出てきた。 その中でまず糖質制限を見つけた。 がん細胞が餌とするものはブドウ糖であり、炭水化物などから糖質を摂取するとがん細胞が活性化してしまうなどと本やネット記事に書かれていた。 なるほどと思って焦って取り組むと言い張っていたが、病院の先生や知り合いの医療関係者の人と相談して見るとやめたほうがいい、バランスをとってしっかり食べることが大切と言われた。 最初納得行かなかったけれど、 ...
術後1回目の抗がん剤
術後の調子 術後退院してから僕は体力を戻すことに取り組んだ。まずはしっかりとご飯を食べること、そして歩ける時に歩くこと。 今回は開腹手術ではなかったので回復するまでが早かった。しかし、コロナウイルスが流行っていたので思うようには動けなかった。 体重は順調に増えて術前と変わらないくらいにすぐになった笑 ご飯が美味しい、家が嬉しいそんな感じに順調に休憩できた。 退院後最初の診察 退院して最初の診察日がやってきた。採血をして、執刀してくれた先生からお話をきく。すると肝臓の数値も問題な ...