大好きだったスナック菓子
僕は昔からスナック菓子や駄菓子が大好きだった。それもそのはず、僕の祖父母が駄菓子屋をやっていたからだ。
特に大好きだったのは
「ガブリチュウ」
「ブラックサンダー」
「おやつスルメ」
「10円ガム」
「タラタラしてんじゃねーよ」
「チップスター(コンソメ)」
「チョコチップクッキー」
他にも大好きな駄菓子はあったけど、ここら辺が特に大好きだった。
小学校の頃から、学校終わりに家に帰ってはおやつ。友達の家に遊びにいくのに持っていくおやつ。選ぶのが楽しくてたまらなかった。
おじいちゃんと一緒に食べるお菓子はたまらなかった。
おばあちゃんは厳しい人だったけど、駄菓子ではなくて外で買ってきたちょっと高めの専門店のお菓子をこっそり食べさせてくれた。
だから小さい頃はぶくぶくに太っていた笑
それでも駄菓子に囲まれて幸せだった。
砂糖が不味く感じる
大きくなってもお菓子は美味しいと思って食べていた。お酒のおつまみにもなるし最高の人間の発明品だ。
しかし、僕は病気が発覚する前あたりから甘いものが美味しいと感じなくなっていた(満腹感から何を食べても美味しくなかった)
がんであることが発覚してから、甘いものはがんの餌になるとどこかの本で読んでから僕は甘いものを極力とるのをやめた。
手術が終わって甘いものをいざ口にしてみると、これ甘すぎて美味しくない。特に砂糖そのものの味がしてこれは食べたくない。そんな風に感じるようになった。
砂糖が大好きだったはずなのに、砂糖が好きではなくなった。
駄菓子やスナック菓子、ジュースを極端に取らなくなってから甘いものが食べたいと思わなくなった。
スーパーに行っていつもならお菓子コーナーで食べたいものを選んで買っていたけれど、そのお菓子コーナーを通ってもあまり魅力を感じなくなった。
砂糖=甘くて美味しい
この概念がどんどん崩れて行った。
砂糖革命!
砂糖が不味く感じるからといって砂糖が入ったものを食べなくなった訳でもないし、砂糖を使わなくなった訳でもない。
僕の家では砂糖革命が行われたのだ。
砂糖革命って何?
僕が勝手に名付けた笑
今までは
白砂糖、いわゆる上白糖を使っていた。
何にでも合う万能型の砂糖だ。
しかし、その上白糖を使うのをやめた。
そして我が家に新たにやってきた砂糖
それは
「きび砂糖」
せっかく砂糖を使うなら完全に精製され栄養素を失った上白糖ではなく、不完全な精製の茶色い砂糖を使うことにしようと。
それでも料理本に書いてある砂糖の量を使うことはなくなった。
少量の砂糖で十分な甘みを感じるようになったから。
プチ贅沢
僕の中のプチ贅沢。
それは抗がん剤で何も食べたくない時に飲む、オレンジジュース、カルピス、ジンジャーエール。そしてアイスやゼリーだ。
もちろん抗がん剤を投与してから数日間しかとることはないけれど、この時甘いものが喉をよく通る。
専門店のお菓子はとても美味しい。それでも基本的に1つ食べることはしない。一口食べただけで満足できる舌になったから。
そんな少しの贅沢ができれば甘いものに関して幸せを感じられる。
食材本来の甘みが今の僕にとって最高の砂糖だ。
元のお菓子が大好きだった自分とはさよなら。
今日の好きな言葉
私は私の足を導いてくれるただ一つのランプを知っている。
それは経験というランプである
byパトリック・ヘンリー
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